CVK34の二次エア対策その他(スロットルシャフトとか)

CVKの持病らしいけど、うちのは微妙~に吸ってる感じ(スロットルシャフトにパーツクリーナーで回転数低下、負圧の同調が暴れるなど症状自体はあるけど、走行時にわかるほどではない…?という)

とりあえず対策はやっておこうっていう キャブさわるのでほかのもろもろもやる

 

アイドリングしながらシャフトにパーツクリーナーかけたら回転数変化ってやつは

外気温だのパーツクリーナーの気化熱だのでクリアランスがいちいち変わって再現性がない気もするんだけど…

EX-4の場合#2キャブはそもそも対二次エアのシールがないのでそれ以前の問題

 

https://litetek.co/Guide_Keihin_Rebuild.html これを参考に進める

よくまとまってるのでまずこれ読んでからこの記事読んでください…

ここで話題になってるのはシングルキャブなのでEX-4で言う#1キャブについてはこれを参考にできそう

そしてヤマハのシールが流用できるという超クリティカルな情報(256-14997-00)

 

 

とりあえず、必要そうな工具

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電動工具インパクトドライバ、各種やすり、ボルトエキストラクター、フッ素グリス、ポンチ打つやつもしくはロックタイト低強度用など(液ガス使わなかった)

 

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車体から外す前についででざっくり油面確認

ドレンボルトで実油面確認するときってタンク付けたままアイドリングして負圧かけてガソリン落としてやらないといけない気がする

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社外フロート&バルブ付いてるから大幅に狂ってないかだけ確認したかったんだけど。まあ多分OK…と思いきや片方ちょい低かったので後で修正

CVKの油面はKEI☆HINの星のとこで見るらしいですね そういうのマニュアルに書いて欲しい

 

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二次エア対策じゃないんだけど、バルブのスプリングの交換から開始。3万kmちょいなのにけっこうへたってる

新品同士でも長さ違うので左右の長さも物理的になんとかして合わせておいた。カワサキの検品は…

新品だと103ミリ位?中古キャブ買ったらスプリングの長さで実走行距離推し量れるんじゃないかと思ったりもする

 

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ついでにチョーク周りも新品にする。真ん中が新品

プランジャー関してはほぼほぼさきっちょのゴムが劣化してるだけなんだからここだけ変えさせてほしい

プランジャーのキャップはカワサキ純正じゃなくスズキ純正のが半額なのでそっちを使う(13682-31210)

プランジャー本体もスズキのでいけそうなんだけど一応純正で

 

プランジャーが段付きするとチョーク引きっぱなし状態になってアイドリングでもりもりカーボン貯まって

キャップが劣化すると二次エア吸うというスキのない二段構え

うちのは冬でも一発始動だぜ!というかたはプランジャーが段付きして濃くなっているだけの可能性あるかも?

ある程度年月たってたらここ新品に変えるだけで調子良くなりそう 妙に高いけど

 

 

で、シャフト触るにはキャブの分割からスタートするわけなんですが連結用のネジが結構固着してるのでインパクトでやっつけました

あとスロットルワイヤー留める金具のネジはネジロック塗布あり

ナメるポイント地味に多いので一応気をつけて(この辺の写真は撮り忘れ)

 

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ばらした#1キャブ。ジェット穴にマスキングテープ貼って粉塵対策

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バネ抑えてバタフライを裏返すとカシメてあるのでドリルで全部削り取る。真ん中に窪みがあるからドリルが滑らなくて便利

外す前に番号とIN-EXどちら側かバタフライにサインペンかなんかで書き込んどいたほうがいいと思う

削り取ったらあとは2番のドライバーでバタフライのビスを外すだけなんだけど…

 

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4本中2本ナメたのでエキストラクターで脱出 こうなるとは思ってた

 

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#1キャブのシャフト左側は金属のキャップが圧入されていて全く歯が立たないのでやすりで削って破壊
上で参考にしたKLX250のキャブはプラのキャップであっさり外せるみたいだけどこれは無理

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Eリングが付いてるので外して…(金属ワッシャ→ナイロンワッシャ→Eリングの順についてる)

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シャフトをフッ素グリスで密閉しながら組み付け直す

右側にはやる気のないフェルトのシールが入ってるのでヤマハ純正シールで置き換えて

こっちもグリス漬け(写真撮り忘れたけど

https://litetek.co/images/Carbs/KeihinRebuild/TS-007_Fitted_01.jpgこれにグリス盛った感じ

)で組み直す

マジの寒冷地だとグリスが凍るからフェルトシール、みたいな話がある?みたいですが当地では関係ないのでグリス盛り盛り+オイルシール

グリスはフッ素グリスじゃないとガソリンに溶けるので駄目(Amazonで1000円くらい)

そしてガソリンに溶けないってことは穴に詰まったりするとなかなか流れてくれないってことなので必要なとこ以外にはボトボトこぼさないほうが良いと思います

 

破壊したシャフトキャップもなんとかしないといけないんだけど、スズキのやつ注文してみたら欠品中だった(13578-47070)

15ミリのホムセン塩ビキャップで蓋しておいたけどこれはそのうちなんとか

ボディ側も外したときのキズだらけでここからエア吸いそうなので2液接着剤流して表面均してから嵌めといた

2液接着剤はダイソーで適当に買った割にかなり応用が効く予感。エポキシだから多分ある程度は耐ガソリンOKなはず

 

問題は#2キャブなんだけど

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シャフトに二次エア対策のシールがない(右側は完全に密閉されてるけど)

シールを取り付けられそうな窪みもなく位置決め用のEリングとナイロンワッシャが申し訳程度に付いてるだけ

シンプルに作りがショボい。高年式のNinja500Rとかだと違うのかな?

 

というわけでシールはめる窪みを作っていくところからスタート

ヤマハ純正シールが内径8mm外径11.8mmくらいなので11.5ミリのドリルで穴を拡張してそこにシールの受けを作れば良し

でも11.5mmのビットなんてもってないので物理でなんとかしないといけない

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ドリルで10ミリまで拡張したところから電動手動のヤスリ織り交ぜて無心で拡張祭り

 

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シールはめてグリスで埋めてシャフト突っ込んで組み直したら終わり

作業中の写真がないのであっさり片付いているけどここがいちばんしんどい…

 

ここからは組み直し

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バタフライに取り付けるビスはM4で"小頭の"皿ネジで5-6mmくらいの長さのやつを見繕ってやらなきゃいけないんだけど

一般に流通してる規格品にはステンレスのやつしかないのでモノタロウとかで黄銅かアルミか鉄のやつを注文するのが良かろうかと思う。ステンレスだとへんな齧り方しそう

実店舗にまずないサイズなのでインターネットの力に頼るしかないところ

サイズ多分同じだと思うのでスズキ純正を使うのがベターかも

https://www.monotaro.com/p/4168/5646/ or https://www.partzilla.com/product/suzuki/13604-44080

 

 

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自分は普通の頭のをヤスリで小頭化してやっつけた

本当はポンチ打ってカシメたかったんだけど今回はロックタイトに頼ります

データシートで耐ガソリン性は確かめたので問題はなかろ…

バタフライをネジ止めするときは仮止めしてからシャフトパタパタぐいぐいしてバタフライがちゃんと閉じる状態にしてから本ドメ

 

 

同調取って試走…GPZ400Sニードルジェット+ワッシャ2枚追加で好調っぽい感じ

同調も針の変なフレがない(これまでは一定時間おきにカクっとしてた)

 

実際は一気にやったわけじゃなくてスプリング→プランジャー→二次エアシールの順でちゃんといちいち試走してるけどどれも効果は実感できるレベル

費用対効果でいうとスプリングがダントツ、プランジャーもそこそこ

二次エアシールは大掛かりすぎて費用対効果(費用はあんまりかかってないけど…作業時間とか心理的抵抗とか…)は微妙っちゃ微妙かも…?

中古キャブ買っても良くない?っていう でも中古キャブ買っても駄目キャブかもしれないし何より確実な効果があるよ